現代数秘術とBalliett
文字や生年月日を数に置き換えて人を読む、いまの「数秘術」の形は、20世紀初めのアメリカでまとまりました。その最初期の体系を本にしたのが、ニュージャージー州アトランティックシティの L. Dow Balliett(1847–1929)です。
ピタゴラスの名を借りた体系
Balliett は自分の方法を「ピタゴラスが教えた数の体系」と呼び、「すべてのものは振動しており、文字にもそれぞれの振動の速さと色がある」と説明しました(1917, p.9–11)。ただし古代ギリシャのピタゴラスが、アルファベットを 1〜9 に割り振るこの表を使った記録はありません。表と計算の規則は Balliett の本で初めて確認できるものとして扱います。
誕生の数と名前の数
Balliett は二つの数を使います(1917, p.13–15)。
- 誕生の数(birth number, birth path):生まれた月・日・年から求める。「この世で何を果たすために来たか」を示し、変えられないとする。
- 名前の数(name number, key-note):使っている名前の文字から求める。「これまでに得た魂の力」を示し、名前を変えれば変わるとする。
二つの数の大小にも意味を読み、誕生の数のほうが大きい人は「常に最高の自分で生きなければならない」と述べています(p.39)。
その後の変化
Balliett の弟子筋を通じて体系は広まり、のちに「ライフパスナンバー」「ソウルナンバー」などの名称や、33 を加えたマスターナンバーの考え方が生まれました。現在の数秘術サイトの多くは、こうした後の時代の方式によっています。このサイトは、規則と計算例を原本で直接確かめられる Balliett の 1917 年の本を基準にしています。違いは11 と 22 の扱いにまとめています。
出典:L. Dow Balliett, How to Attain Success Through the Strength of Vibration (1917);同 The Philosophy of Numbers (1908)。詳しくは出典とデータの範囲。