ウェイト=スミス版とは

このサイトのカードは、1909 年 12 月にロンドンの出版社 William Rider & Son から出た 78 枚のタロットです。構想は神秘主義の研究者 Arthur Edward Waite(1857–1942)、絵は画家・舞台美術家の Pamela Colman Smith(1878–1951)によります。出版社の名から「ライダー版」、二人の名から「ウェイト=スミス版」と呼ばれます。

この版の特徴

  • 小アルカナの数札 56 枚すべてに、意味を表す場面の絵が描かれています。それまでのタロットでは、数札は杯や剣の本数を並べただけのものが普通でした。Waite は解説書で「エースを除く数札すべてに、占いの意味を示す絵を付けた」と述べています(Part III §1)。
  • 大アルカナの VIII が「力」、XI が「正義」です(マルセイユ版では逆)。
  • 金貨の組を「Pentacles(五芒星)」と呼びます。

解説書『The Pictorial Key to the Tarot』

Waite は翌 1910 年に解説書を出し、各カードの絵の意味(Part II)と占いの意味(Part III)を書きました。本書は三部構成で、Part I がタロットの歴史と象徴の概説、Part II が大アルカナの図像の解説、Part III が占いの意味と引き方です。このサイトは Part II §2 と Part III §2〜§4 を使っています。

現在流通しているデッキとの違い

現在販売されている「ライダー版」の多くは後年の刷りや復刻で、色調や線が原画と異なります。このサイトの画像は 1909 年の初版系の印刷をスキャンしたもの(Wikimedia Commons、パブリックドメイン)です。

出典:A. E. Waite, The Pictorial Key to the Tarot (1910)。人物の生没年は英語版ウィキペディアの記述による二次情報。詳しくは出典とデータの範囲。