一字姓・一字名の計算

「林 茂」のように姓や名が一文字のとき、五格の計算には特別な扱いがあります。熊崎健翁『最新姓名学』(1939)p.119–121 の説明に沿って解説します。

なぜ特別扱いが必要か

一字名の「茂」は、すでに姓の末字と合わさって人格を作っています。原典は「中身は出来ても外身を作るに不足がある」と表現し、地格を作るために「假成の一」を加えると説明します。假成とは、仮に成り立たせるための数という意味合いの原典の用語です。

どこに加わり、どこに加わらないか

  • 一字名:地格に 1 を加える。
  • 一字姓:天格に 1 を加える。
  • 總格には加えない。原典は「この假成の一は總格の數には加はりません」と明記しています。
  • 外格は(天格+地格)−人格なので、假成を含みます。

原典の實例

名前画数天格人格地格總格外格
吉田 茂6・5/11111612(11+假成1)227
乾 新兵衛11/13・7・1612(假成1+11)24364724
原 敬10/13112314232

姓も名も一文字のときは、人格と總格が同じ数になり、外格は必ず 2 になります。原典はこの点を「單なる二字姓名のものは必ず外格が凶數となる譯ですから、如何に人格と總格とが吉數でも實際の運命上には必ずや一面の不幸破敗を免れることは出來ません」と述べています。

地格と前運は別

原典 p.123 は、よく間違えられる点として、假成の一が加わる場合の「地格」と「前運」を区別しています。前運(吉凶を見る数)は假成を加えない本来の数、地格は假成を加えた数です。原敬の例では地格14、前運13になります。このサイトの結果画面では、地格の欄に両方の数を示し、吉凶は前運の数で見ます。

他の流派との違い

一字姓・一字名に補助数を加える流派は多くありますが、加える場所や總格に含めるかどうかはサイトによって異なります。サイトごとに結果が違う理由も参考にしてください。